研究会ファッションマルチメディア研究会
主 査野中一男
会 場7F ホール
テーマ次世代デジタルファッションビジネスモデル
発 表 者森田修史 住商エレクトロニクス株式会社 デジタルファッションプロデューサー
坂口嘉之 東洋紡績株式会社 けいはんな研究所 工学博士
林 芳男 有限会社アルファベーター 代表取締役社長
  • 2000年度ファッションマルチメディア研究会の活動について 野中一男
    21世紀に向かって加速度的に発達し続けているIT関連技術は、ファッション業界の様々な分野において活用が進んでいます。さらにハード面ソフト面の技術革新により、今まで不可能あるいは不必要とされてきたIT技術の活用が日々身近なものとなつつあるのが現状です。

    ファッションマルチメディア研究会は、インターネットのファッション分野における活用方法を研究することからスタートし、従来から単独で用いられてきたCADやCGを含めたIT化を推進するために様々な研究活動を実施しました。今回の研究発表は、ITへの導入部分を森田氏から「デジタルファッションの流れ」。

    続いて特筆すべき機器とソフトである「PScanとクロスシミュレーション」の紹介と解説を坂口氏から。さらにインターネット通販への応用事例を「WEBでの今後の展開」として林氏に発表していただきます。

  • 発表概要
    PScanというスキャナーで顔を表情も含み入力。予め作成された3Dモデルに合成します。この3DモデルはJISデータから数値入力により作成されたボディー形状に、アパレルCADで作られた型紙データを着せ付けた3Dモデルです。2DCGで作成したプリント柄、組織、そして、布の力学特性と生地特性を考慮して、クロスシミュレーションを行ったものです。これで個々の顔と体型と実際の衣服が3Dアニメーションとなって確認可能となります。さらにこれをストリーミング技術の向上によりWEB上で、プレゼンテーションや通信販売のツールとなります。

  • 参考資料(インターネットでご覧ください)
    1. 「デジタルファッションの流れ」 森田修史

      デジタルファッションについて http://www4.sse.co.jp/comid/engin/index.html#e13
      CDI/U4ia Computer Design(アパレル・家具・自動車等デザイン・システム )
      DressingSim for MAYA 東洋紡績株式会社(クロスシミュレーション)
      DressingSim LookStailor 東洋紡績株式会社(クロスシミュレーション)
      PAD SYSTEM PAD System Technologies(アパレルCAD)
      Panorama Face Scanner 東洋紡績株式会社(デジタルスキャナー)
      Virtual Fashion Design デジタルファッションメディア研究会(バーチャルファッションデザイン)

    2. 「Pcan入力とクロスシミュレーション」 坂口嘉之

      クロスシミュレーション
      http://www.dressingsim.com/
      http://miralabwww.unige.ch/
      http://www.gris.uni-tuebingen.de/index_e.html
      http://www.i-designer-web.com/
      人体モデル
      http://www.tc2.com

    3. 「WEBでも今後の展開」 林 芳男

      参考サイト
      http://www2.alphabeta.co.jp/Private_Label/blouse/210145/index.html
      比較用サイト
      サンエーインターナショナル WEBSHOP http://webshop-sanei.net/


  • ファッションマルチメディア研究会からHPとメーリングリスト活用上のお願いファッションマルチメディア、ファッションITと呼ぶべきネットワーク活用が進み、3次元画像、3次元動画の導入が始まりました。IT世紀となる21世紀のワークスタイルは、ネットワークをいかに活用して円滑に仕事を進めるかがポイントとなります。従来から先進的な研究活動を行っているファッションビジネス学会では当然のようにITを普段から活用して研究を行うことになり、そのためのインフラ整備も現在進行中です。

    現状としては、ファッションビジネス学会関西支部が運営していたHPを全国版として使用するために今年の8月に独自ドメインを取得し、http://www.fbsociety.com/ で運用を始めました。全国版としての内容は、本日の合同研究発表会の記事掲載からスタートし、本日の取材レポートや追加情報などが順次加えられて行く予定です。ファッションビジネス学会のメーリングリストも募集中で、現在は関西支部メンバーを中心に情報の配信を行っています。メーリングリスト加入希望の方は http://www.fbsociety.com/ トップページからお申し込みください。

    HPに掲載する記事はEメールで入稿をお願いします。掲載上のトラブルを避けるために、FAXや印刷物による入稿は極力避けていただきたいと思います。メールに書類を添付する際のデータ形式に関して、文字データや表形式のものは、世界標準となりつつあるワードとエクセルで構成することが望ましいと思います。Officeと呼ばれて世界のビジネスで活用されている「Microsoft Word」「Microsoft Excel」で作成したデータは現在のところ最も汎用性が高く、WindowsでもMacでも同じデータが開けるという点でも大きなメリットがあります。文字データに関して、「Microsoft Word」以外のワープロソフトをご使用の方は、メールそのものに文字データだけをコピーして送信していただくか、テキスト形式で保存した文書の形でメールに添付して送信してください。

    今回の合同研究発表会のレジメ記事等を掲載する際に、ほとんどのデータがワープロ等で作成されたものであるにもかかわらず紙にプリントアウトされた形で郵送されてきたので、HPに掲示できるデジタルデータに変換するためにはスキャナで文字を取り込み、文字校正を行うという手間が必要でした。次回からの原稿はデジタルデータとしてメールで送信していただけるよう、お願い申し上げます。

    ファッションマルチメディア研究会 野中一男