平成15年5月1日
平成15年度研究会計画概要
ファッションIT研究会
主査 野中 一男
  1. 主旨
    ファッション業界および教育機関において、最先端なものやようやくユーザレベルまで落ちてきたもの等含め、現在と今後の「IT」をどのように活用すべきか研究し、より理解を深める勉強会や指導を行う。

  2. 研究活動状況
    日 時:3月8日(土)13:30 ~ 16:30
    場 所:マロニエファッションデザイン専門学校 第3学舎 ITルーム
    目 的:「ビジュアルプレゼンテーション」のツールの研究
    ・セミナー1 (13:45~14:45)
    テーマ「カラーマッチング技術とファッション業界横断型DB環境の構築」
    講 師:辻 和孝(課長)凸版印刷株式会社 Eビジネス推進本部 関西IT開発部
    コンピュータ上の色と実物やプリントアウトの色とをどのようにマッチングするかのご説明を受ける。WEB上でのやりとりによりプロファイル作成し、ユーザのモニターの特性にあった最適なリアルカラーの商品表示が可能となる。雑誌媒体、WEB媒体等、今後ファッション業界にとってカラーマッチングは不可欠であり、次回具体的な例でアドバイスを受けながら運用を考える。

    ・セミナー2 (15:00~16:00)
    テーマ「3D液晶の現状と可能性」 講師:谷口  実(所長)他3名 シャープ株式会社 国内営業本部 SST推進センター
    携帯電話でご存知の3D立体表示可能な技術のご紹介と実際の15インチ液晶モニターでの体験を行った。メガネなしの視域固定型で視差のある画像を送り出すためのスイッチ液晶2枚、通常のTFT液晶一枚、計3枚を使用している。この方式は、モバイル性、どこででも見ることが可能、画質が良い、フリッカーや左右画像のクロストークといった点で他方式より優れている。これらを生かし、今後ビジネス現場や教育現場でどのように活用されるかを検討し、機会を見つけ実験予定。

  3. 本年度の計画
    • 遠隔でのITの活用によって物が売れてきた実態について
      PCや携帯端末を使ったインターネットでのECが商売になってきた実情について。
    • 売り場でのITの活用現状と今後
      POS・ICタグ・ビジュアルコーディネーションツール等、MDやFAが今後どうのように変化していくか。
    • ITを使ったファッションマーケッティングについて マーケットリサーチなど従来の研究所データでは算出不可能と思われていた感性部分はファッションには不可欠であることを受けて、因子分析やデータ解析等最新のツールを感性に置き換えてCRM等に運用する動きについて。
    • E-learningの現状と今後
      実際の運用はどのようになされていて、どういうメリット・デメリットがあるかといったことと、システム構成や価格等具体的な事例紹介。
    • ユビキタスコンピューティングとオンデマンドコンピューティングについて
      自動認識、ポインティングデバイス他、広域なファッションビジネスを考える。

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