平成18年6月20日
平成18年度研究会計画概要
インターンシップ研究会
主査 本山光子
  1. 主旨
    昨年度研究した教育目標、教育体制によるインターンシップのあり方のヒアリングの中で、どの教育系統においても就業&実務体験を行うことを目的とした教育プログラム(広義のインターンシップ)を非常に重要な教育内容の一つと位置づけていることがわかった。と同時に企業内での実務体験という形でのインターンシッププログラムは、受け入れ企業、受け入れ時期などの問題から、増々困難な状況なっていることもわかった。
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    そこで今年度の研究の方向性としては、「インターンシップと教育プログラム」という主旨で、インターンシップをより広げ、効果的なものとしていくためには、どのような教育カリキュラムとそれに伴う教育環境が必要となるのか? 企業実務体験型のインターンシップを受け入れる企業として、学生にどのような能力・技術を必要とするのかを研究していきたいと考える。
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  2. 研究活動状況
    • 平成17年6月~8月
      教育目標、教育体制別のインターンシップの現状を把握するために、短期大学、4年制芸術大学、ファッション専門学校の計6校に対して、インターンシップ担当者、学科コース等の責任者などに会いヒアリング調査を実施し、情報収集。
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    • 平成17年8月26日(土)
      ファッションビジネス学会全国大会 関西支部創立10周年記念にて「教育目標、教育体制の違いとインターンシップのあり方」について発表。
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      • ファッション教育を育成目標、教育体制により以下の6系統に分類し、それぞれのコースや学科で実施されているインターンシップの事例を元にしながら、教育目標、教育体制別にどのようなインターンシップが適しているか研究し発表。
        ※インターンシップを広義に、企業内での就業体験と限定することなく、学生(生徒)が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業&実務体験を行うことを目的とした教育プログラムととらえることとした。
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      • 教育目標、教育体制の系統分類
        短期大学・服飾系生活総合系(専門コース設定)
        ・生活総合系(テーマ別自由選択)
        4年制大学・クリエイション重視系
        ・マネジメント&プランニング重視系
        専門学校・クリエイション系
        ・マネジメント&プランニング系

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      • 就業&実務体験プログラムの分類
        • 業務体感型プログラム
          興味のある分野・企業での職業体験をすることで、働くことの厳しさ、楽しさを体感し、適職の見極めを目的としたプログラム。
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        • 専門的職業意識育成プログラム
          興味のある専門分野の職業体験をすることで、ビジネスの厳しさ、楽しさを実感し、適職を見極めると共に、専門職の実践的な手法と仕事の進め方、スキルなどを具体的に知ることを目的としたプログラム。
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        • コラボレーション型プログラム
          興味のある専門分野のビジネスを企業や団体などとのコラボレーションにより実現して行くことで、ビジネスの厳しさ、楽しさを実感し、コミュニケーション(プレゼンテーション)の大切さと能力を見につけ、専門分野の実践的な手法のポイントを具体的に知ることを目的としたプログラム。
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        • シミュレーション型プログラム
          興味のある専門分野のビジネスを企業からの依頼、企業のバックアップを受けてシミュレーションをすることで、ビジネスの厳しさ、楽しさを実感し、専門職の実践的な手法を具体的に知ることを目的としたプログラム。
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      • 教育プログラムとそれに対応する就業&実務体験プログラム提案
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  3. 本年度の計画
    • インターンシップのプログラム別、インターン生に必要な能力、技術などの条件について、企業の情報収集と研究
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    • 就業&実務体験プログラムそれぞれに対応した教育カリキュラム研究。
      (専門職のあり方の変化とそれに対するカリキュラムによる対応を含む)

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