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2002年度活動報告
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INDEX
2003年3月13日(木)インターシップ研究会
2002年12月20日(土)第22回ファッションビジネス教育研究会
2002年8月3日(土)第9回ファッションデザイン研究会
2002年7月6日(土)第21回ファッションビジネス教育研究会
2002年6月8日(土)第8回ファッションデザイン研究会




インターシップ研究会
日 時3月13日(木)17:00 ~ 20:20
場 所宝塚造形芸術大学 大学院サテライト TEL: 06-6376-0853
主 催インターシップ研究会
主 査本山光子

(敬称略)

<第一部> インターンシップ研究会
  1. 「業界協同型インターンシップの取り組みと成果について」
    主査 オフィス・エム・ツー 本山光子

    ・業界協同型のインターンシップの実施事例と方法についての報告。業界協同型とは、業務受託型(業界からの素材の提供などを受けて学生がファッション商品企画から製品化、プロモーションまでの就業体験を行う方法)と業務協同型(業界とコラボレーションで学生が企画し、製品化プロセスを企業が受け持つ方法)。これらの方法により、企業の施設・設備・人員・期間の制約を受けないで、学生は現場の生産プロセスや高度な知識・技術に触れる機会を持てる。

    ・在阪の専門学校のショップ展開の事例、ブランド開発の事例などの内容と具体的な方法について説明が行われた。 企業共同型の今後の課題として企業と専修学校間を繋ぎ、学生に助言を与える「インターンシップ・アドバイザー制度」の必要性と、革新的取り組みに賛同する経営者や学校関係者のネットワークを強固にする必要性、更に重層的な実践教育となるためには、企業共同型のインターンシップに参加した学生の中から選抜での、3ケ月〜6ケ月位の期間企業現場での就業体験が組み合わせが必要となる点が指摘された。

  2. 「ブランドマネジメントのためのカリキュラム展開について」
    宝塚造形芸術大学大学院 菅原正博 教授

    従来の専門技術・職種別のコースで縦割りにされたカリキュラムに加えて、コースを超えた横割りのカリキュラムへの取り組みの事例として、宝塚造形芸術大学の「ブランドマネジメント」のカリキュラムと成果の紹介。「ブランドマネジメント」はファッション、環境デザイン、ビジュアルデザインの学科コースの異なる学生がチームを組んで、ラグジュアリーブランドのリサーチ、分析を元に、企画提案までを行う科目。学生は各分野の知識、技術を生かし授業に参加しながら、他の学科の学生の視点の違いを知ることでより自分の視点をどう深めていくのか、またブランドビジネスの多角的な考え方を掴むことができることなどの発表がなされた。
<第二部> ファッション美学についての研究報告
  1. ファッション美学の「進化」発展過程に関する研究」
    宝塚造形芸術大学大学院後期博士課程 川中美津子

    宝塚造形芸術大学大学院博士課程にて芸術学、ファッションマネジメントの研究領域で博士号を取得した川中氏の研究報告。
    服飾美学はあくまで個人の服飾に対する美学であって、1960年代以降ファッション商品は消費活動を基盤とした消費者行動論を念頭に置いている。よって新たな視点での美学・・・ファッション美学が必要と考えられる。理論的枠組みとしてライフステージ軸と美的感性軸による分析が行われており、美的感的考察についてはアートグラフィ調査が、ライフステージ的考察についてはエスノグラフィ調査が実施され、その結果などが報告された。

  2. 「ファッション・マーケティングからファッション・エスティティクス(美学)へ」
    宝塚造形芸術大学大学院 菅原正博 教授

    ファッション美学の研究の目的や意味付け、今後どのような発展が考えられるかなどについて論文指導教授としての見解が報告された。

第9回ファッションデザイン研究会
日 時8月3日(土)14:00 ~ 16:00
場 所フジキュウ服装株式会社
主 催ファッションデザイン研究会
主 査大江瑞子

  1. 会場
    フジキュウ服装株式会社
    JR学研都市線  野崎駅下車(京橋各駅停車6つ目の駅)|地図
    〒574-0015 大東市野崎4-11-8
    TEL: 072-879-1664 FAX: 072-879-6753

  2. 内容
    14:00現地集合:フジキュウ服装株式会社
    14:00~挨拶:大江瑞子
    ファッションデザイン研究会主査
    上田安子服飾専門学校 校長
    14:05~講演テーマ「フジキュウ服装株式会社の生産システム」
    講師フジキュウ服装株式会社 社長 佐藤 隆生
    補佐タムラ洋裁株式会社
    株式会社アリエ
    株式会社タニグチ
    株式会社アーバン
    吉井服装株式会社 各社長
    見学の前にフジキュウ服装株式会社の生産システムについての説明がされた。又縫製の人材は高校卒の18歳を採用、平均年齢は22歳。5人の1チームで1デザインを仕上げていくものや、1デザインを1人で仕上げるサンプル縫いなそれぞれによって異なることを説明。チームではリーダーが工程分析をするが、ジャケットでは70工程ぐらいになる。
    14:30~縫製工場見学
    社長及び部長等の案内で二班に分かれて、主にパターン裁断主体の2階と縫製主体の三階の見学をした。
    15:30~質疑応答:フジキュウ服装株式会社・佐藤隆生社長
    16:00~終了

第21回ファッションビジネス教育研究会
日 時7月6日(土)13:30 ~ 16:30
場 所大阪文化服装学院 W41教室
主 催ファッションビジネス教育研究会
主 査真脇郁子

(敬称略)

    参加者 18名
    内 容
    1. 1部
      テーマ「ファッション産業における業態動向分析」
      講 師 有限会社フィールプラン 代表取締役社長 山本ひとみ
      • スペシャリティリテールショップの業態変遷
      • ラグジュアリーブランドにおけるアドバダイジング戦略

    2. 2部
      テーマ「SPA企業の強さと弱さ」
      ~52週MDで品揃えの強さを発揮する阪神商事株式会社の事例研究~
      コーディネーター 流通ジャーナリスト 関 義徳
      講 師 阪神商事株式会社 常務取締役 田中 利彦
      • 会社概要
      • 52週MDの展開とスタイリング提案
      • 商品調達の進め方
      • 取引先とのコラボレーションとオリジナル開発
      • 企業が求める人材と育成プログラム
      • これからの重点取り組みテーマ

      質疑応答
      関氏の進行により、受講者からバイヤーに求められる素質について質問があった。阪神商事では昨年度、専門学校からはじめて採用した時、感性に酔う人ではなく企画力を持ち合わせた、商売がわかる人を採用された。これらからを含むバイヤーとしての素質を

      1. 商売感覚を持っている
      2. 買う事と売り切る工夫が出来る
      3. 約束が出来る
      4. はっきりした判断力がある
      5. 世の中の動きでモードの変化予測ができる
      6. 体力、知力(売り上げの組み立て編集が出来る)、感性力(かっこいい商品提案)

      の6項目が掲げられた。これらの内容は今後のビジネス教育に取り入れていくヒントとして大変有意義なものであった。

第8回ファッションデザイン研究会
日 時6月8日(土)14:00 ~ 16:30
場 所上田安子服飾専門学校 301教室
主 催ファッションデザイン研究会
主 査大江瑞子

(敬称略)

  1. テーマ「縫製現場の現状と技術について」14:00~
    講師:ファッションデザイン研究会 主査 大江瑞子
     上田安子服飾専門学校 校長

    韓国・中国・ロシア・・・他ファッションデザイン研究会主査の大江瑞子が各催しに参加しホットなアジアの現状を語った。

    • 5月9日10日に韓国のテグで開催された大慶大学主催、韓国・中国・ロシア・オーストラリア・日本の5カ国合同コレクションに参加。

    • 5カ国ファッションフォーラムに参加。
      日本に於けるファッション産業の変遷と最近の動向について講演。

    • 5月24日(第2次審査)25日(最終審査)が行なわれたロシア ウラジオストク国立経済大学 第9回ヤングデザイナー国際フェスティバルの審査員として参加。日本から4人がコンテストに参加し、バンガード(アバンギャルド)の部門で第一位となる。更にスポンサーにより選ばれる賞を頂く。

    • ロシアに於いても講演会を催す。
      各催しに参加し、各国との交流を通して感じる事は、今は、感覚・技術面に於いても高い評価がなされているが、今後2年・3・5年はどうか・・・!日本の今後が危惧される。アジアの国々は、今まさに、情報都市化進行が一機に花開き、経済も高度成長を遂げた‘70年代のパワーとエネルギーがあります。日本に於けるファッション教育をどうするか・・・確実なステップをこの研究会で進めていくと語った。


  2. テーマ 「アジアに於けるファッションの現状」14:40~
    講師:タムラ洋裁株式会社社長田村元治
    補佐:フジキュウ服装株式会社社長佐藤隆生
    株式会社アリエ社長河村幸一
    株式会社タニグチ社長谷口 勲
    株式会社アーバン社長井上美明

    • 韓国、中国、ベトナム等に依存している縫製の現状。大阪で稼動している縫製工場の件数。受注から生産、納期の短縮、ロット数の少量化の傾向等について現状を説明。又、今後の傾向としても同様であることを示唆。

    • プリンセスラインの癖取りと縫製の実演をバキュームアイロンとミシンで実演。参加者は用意された布地を使用して実際に癖取りと縫製技術を体験。

    • 今後の縫製工場のあり方、方向性などを展望して終了した。


    16:30終了

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